
【ジャパンカップ2023予想・枠順確定】中心は天皇賞秋組!敗れた馬にもチャンスあり!?データ班の推奨馬を公開中!
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【ジャパンカップ】重賞攻略ガイド
【平井雄二のレース展望】
高額賞金の裏側に潜む思惑
11頭の出走ながら、天皇賞(秋)は前年比売上105.8%を記録したように、少数精鋭の豪華メンバーが揃い大いに盛り上がりを見せた。
天皇賞(秋)を上回ると言っても過言ではない顔ぶれとなりそうなジャパンカップは、さらなる盛り上がりが予想されるビッグレースとなるだろう。
当然、天皇賞(秋)を完勝、勝てば200万ドルのボーナスを手にすることができるイクイノックスが主役視されるが、他陣営も多士済々。
圧巻のパフォーマンスで3冠を達成したリバティアイランドは古馬相手に通用するのか?
長欠明けを叩いたダービー馬ドウデュースの巻き返しはあるのか?
復調気配が窺えるGⅠ3勝馬タイトルホルダーの復権は?
昨年の覇者ヴェラアズール、2冠牝馬スターズオンアース、GⅠの常連ディープボンドなど一線級が顔を揃える。
これだけのメンバーが揃うのは、やはり今年から1着賞金が5億円へ増額され有馬記念と並び中央競馬最高額であることが大きな動機の1つとなる。
2着でも天皇賞(秋)優勝馬と同額の2億円、3着も1億3000万円とGⅠレベル、4着7500万、5着5000万円と、掲示板に載ればGⅡレベル以上の賞金を手にすることができる。
ともなれば、
厩舎関係者 勝つのは難しいでしょうけど掲示板くらいなら狙えるはず。着狙いで高額賞金を獲りにいきますよ
と、考える陣営がいても何ら不思議ない。無論、公正競馬が謳われる中央競馬では「着狙いです」などと、表向きに発する陣営などほぼ皆無。
こうした思惑の馬が、世間の低評価に反して馬券圏内へ突入し高配当を演出することは少なくない。
まして今年のジャパンカップの顔ぶれを考えれば、着狙いの戦略で臨む陣営がいても不思議ないだろう。
そして、GⅠを考える上で決して無視できぬのがノーザンFだ。

近年は“使い分け”が当たり前にも関わらず、イクイノックス、リバティアイランド、ドウデュースなどなど、今年は有力馬をジャパンカップに多数参戦させている。
実のところ、ノーザンFとて必ずしも一枚岩というわけではなく、やはり裏側にある思惑や事情がカギを握っている。
加えて一般ファンには馴染みの薄い外国馬が参戦と、馬券検討において重要なポイントがいくつも存在する。
一個人はもとい、一般マスコミレベルの情報力だけで的確にジャッジするのには限界がある。
一方、シンクタンクには元騎手、元調教師、馬主、牧場、エージェントなど大物現役関係者が情報ルートとして在籍し、トレセン内はもちろん、外厩、牧場など外部からの貴重かつ有力な情報を入手できる業界最高峰の情報網を有している。
のみならず、レース分析のプロ達が日夜研究に励み、馬券攻略に大いに役立つデータやヒントを導き出している。
シンクタンクが競馬総合情報社と称する所以であり、創業29年と長きに渡って競馬関係者、ファンの方々から支持を頂戴する理由ともなっている。
今秋のGⅠシリーズは6戦5勝、今週のジャパンカップの【最終結論】もぜひ注目していただきたい。
枠順確定
枠 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | リバティアイランド | 牝3 | 54 | 川田将 | (栗)中内田 |
2 | イクイノックス | 牡4 | 58 | ルメー | (美)木村哲 |
3 | タイトルホルダー | 牡5 | 58 | 横山和 | (美)栗田徹 |
4 | スタッドリー | 牡5 | 58 | マーカ | (栗)奥村豊 |
5 | ドウデュース | 牡4 | 58 | 戸崎圭 | (栗)友道康 |
6 | フォワードアゲン | せ6 | 58 | 黛弘人 | (美)中野栄 |
7 | イレジン | せ6 | 58 | M.ヴェ | (外)ゴーヴ |
8 | パンサラッサ | 牡6 | 58 | 吉田豊 | (栗)矢作芳 |
9 | ヴェラアズール | 牡6 | 58 | ドイル | (栗)渡辺薫 |
10 | ダノンベルーガ | 牡4 | 58 | モレイ | (美)堀宣行 |
11 | トラストケンシン | 牡8 | 58 | 荻野極 | (美)高橋文 |
12 | チェスナットコート | 牡9 | 58 | 田中学 | (地)田中一 |
13 | クリノメガミエース | 牝4 | 56 | 吉村智 | (地)石橋満 |
14 | ディープボンド | 牡6 | 58 | 和田竜 | (栗)大久保 |
15 | ショウナンバシット | 牡3 | 56 | M.デム | (栗)須貝尚 |
16 | インプレス | 牡4 | 58 | 三浦皇 | (栗)佐々木 |
17 | スターズオンアース | 牝4 | 56 | ビュイ | (美)高柳瑞 |
18 | ウインエアフォルク | 牡6 | 58 | 藤田菜 | (美)根本康 |
過去10年の枠番別成績
枠 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 4-3-1-9 | 23.5% | 41.2% | 47.1% |
2枠 | 2-0-4-13 | 10.5% | 10.5% | 31.6% |
3枠 | 2-1-2-15 | 10.0% | 15.0% | 25.0% |
4枠 | 1-2-0-17 | 5.0% | 15.0% | 15.0% |
5枠 | 0-2-0-18 | 0.0% | 10.0% | 10.0% |
6枠 | 0-1-0-19 | 0.0% | 5.0% | 5.0% |
7枠 | 1-1-2-20 | 4.2% | 8.3% | 16.7% |
8枠 | 0-0-1-26 | 0.0% | 0.0% | 3.7% |
【データ班・三崎がズバッと推奨】
中心は天皇賞秋組!負けてもチャンスはまだある!
こんにちは!重賞メイン特捜部・データ班の三崎です。
今週は豪華メンバー勢揃いのジャパンカップ(GⅠ)をデータ攻略していきます。
土曜日には、先週のマイルCS(GⅠ)でナミュール(5番人気)を堂々と推奨していた調教班・富田君の動画がYouTubeで公開予定です。合わせてご注目ください。
ではまず、過去10年の上位馬人気と3連単配当を見ていきましょう。
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 3連単 |
---|---|---|---|---|
22年(良) | 3 | 1 | 4 | 9,850円 |
21年(良) | 1 | 3 | 2 | 1,780円 |
20年(良) | 1 | 2 | 3 | 1,340円 |
19年(重) | 3 | 5 | 2 | 19,850円 |
18年(良) | 1 | 4 | 2 | 2,690円 |
17年(良) | 5 | 2 | 1 | 13,340円 |
16年(良) | 1 | 5 | 6 | 36,260円 |
15年(良) | 4 | 7 | 1 | 53,920円 |
14年(良) | 4 | 3 | 6 | 91,790円 |
13年(良) | 1 | 7 | 11 | 224,580円 |
1番人気は【5-1-2-2】とそれなりに勝ち切っていて複勝率80%と複軸にも最適。
22年2着シャフリヤール (3.4倍)
21年1着コントレイル (1.6倍)
20年1着アーモンドアイ (2.2倍)
19年11着レイデオロ (4.2倍)
18年1着アーモンドアイ (1.4倍)
17年3着キタサンブラック (2.1倍)
16年1着キタサンブラック (3.8倍)
15年3着ラブリーデイ (2.7倍)
14年4着ジェンティルドンナ(3.6倍)
13年1着ジェンティルドンナ(2.1倍)
単勝1倍台【2-0-0-0】
単勝2倍台【2-0-2-0】
単勝3倍台【1-1-0-1】
単勝4倍台【0-0-0-1】
単勝1~2倍台なら好走確率、信頼度は高まります。圧倒的な支持を集めるであろうイクイノックスにとっては後押しとなるデータでしょう。
現役トップクラスの実力馬が揃う一戦で、馬券圏内30頭中29頭が7番人気以内。ド人気薄馬には付け入る隙がほとんどありません。
今年のメンバーに関する臨戦過程を分析
続いては前走レース別成績(過去10年)。今年のメンバーの臨戦過程はかなりバラバラですから、再確認しておく必要があります。
前走レース | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
天皇賞秋 | 6-3-6-36 | 11.8% | 17.6% | 29.4% |
京都大賞典 | 3-1-0-17 | 14.3% | 19.0% | 19.0% |
秋華賞 | 1-1-1-3 | 16.7% | 33.3% | 50.0% |
AR共和国杯 | 0-1-1-16 | 0.0% | 5.6% | 11.1% |
菊花賞 | 0-1-0-3 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
オールカマー | 0-0-1-5 | 0.0% | 0.0% | 16.7% |
出走機会が一度でもあるレースをまとめました。ここに載っていない=過去10年の実績がないことを意味しています。
前走からのレース間隔についても馬券圏内30頭全てが中8週以内。重賞で言うとオールカマー(GⅡ)・神戸新聞杯(GⅡ)が行われた週が境目。外厩施設や調教技術が発達してきたとはいえ、秋以降に一度はレースを使っていることが望ましいです。
中心はやはり秋古馬3冠の初戦、天皇賞秋(GⅠ)。そこに京都大賞典(GⅡ)と秋華賞(GⅠ)が続いています。この各組の前走着順別成績もそれぞれ見てみましょう。
天皇賞秋 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 1-0-3-0 | 25.0% | 25.0% | 100.0% |
2着 | 2-0-0-3 | 40.0% | 40.0% | 40.0% |
3着 | 0-1-0-4 | 0.0% | 20.0% | 20.0% |
4着 | 1-0-0-3 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
5着 | 0-1-1-3 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
6~9着 | 2-0-0-10 | 16.7% | 16.7% | 16.7% |
10着下 | 0-1-2-13 | 0.0% | 6.3% | 18.8% |
京都大賞典 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 2-0-0-3 | 40.0% | 40.0% | 40.0% |
2着 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
3着 | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
4着 | 0-1-0-1 | 0.0% | 50.0% | 50.0% |
5着下 | 0-0-0-7 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
秋華賞 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1着 | 1-0-1-1 | 33.3% | 33.3% | 66.7% |
2着 | 0-1-0-0 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
3着下 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
天皇賞秋で好走しているのに越したことはありませんが、掲示板を外すような着順でも巻き返し可能。京都大賞典組は4着以内、秋華賞組は連対していることが望ましい。
天皇賞秋での負け方として、どのくらいの着差なら巻き返し可能なのか。天皇賞秋に限定した着差別成績を見てみましょう。
前走着差 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
0.0秒負 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
0.1秒負 | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
0.2秒負 | 2-1-0-4 | 28.6% | 42.9% | 42.9% |
0.3秒負 | 0-0-0-0 | --- | --- | --- |
0.4秒負 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
0.5秒負 | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
0.6秒負 | 0-1-1-3 | 0.0% | 20.0% | 40.0% |
0.7秒負 | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
0.8秒負 | 0-1-0-3 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
0.9秒負 | 1-0-0-1 | 50.0% | 50.0% | 50.0% |
1秒以下 | 0-0-2-17 | 0.0% | 0.0% | 10.5% |
負けても0秒台の差であればチャンス十分。
近年、秋古馬3冠にフル参戦して上位争いを続けるケースはあまりなく、以下のようなパターンが主流です。
天皇賞秋→ジャパンC
天皇賞秋→有馬記念
ジャパンC→有馬記念
別路線→ジャパンC→有馬記念
適性が中距離以上、東京コースが得意な馬からすると年間でも勝負レースは限られています。
22年2着シャフリヤール
└前走0.6秒差5着
21年1着コントレイル
└前走0.1秒差2着
19年1着スワーヴリチャード
└前走0.9秒差7着
19年3着ワグネリアン
└前走0.6秒差5着
18年2着キセキ
└前走0.2秒差3着
15年1着ショウナンパンドラ
└前走0.2秒差4着
15年2着ラストインパクト
└前走0.8秒差12着
14年1着エピファネイア
└前走0.2秒差6着
13年1着ジェンティルドンナ
└前走0.7秒差2着

ダノンベルーガ(牡4)
J.モレイラ騎手・堀宣行厩舎
前走の天皇賞秋で0.6秒差の4着だったダノンベルーガを推奨します。
昨年は3歳で挑み天皇賞秋3着→ジャパンC5着という結果。
ジャパンCは7枠14番から中団外目で運び、直線では先に仕掛けて残り300mでは一旦先頭に。
ただ、最後は甘くなりヴェラアズール(ムーア)、シャフリヤール(C.デムーロ)、ヴェルトライゼンデ(レーン)、デアリングタクト(マーカンド)に交わされてしまいました。
ジャパンCにおける騎手事情。乗り替わりの有無に関しては
騎手 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
継続騎乗 | 5-8-5-74 | 5.4% | 14.1% | 19.6% |
乗り替わり | 5-2-5-63 | 6.7% | 9.3% | 16.0% |
国内J→海外J | 5-1-1-11 | 27.8% | 33.3% | 38.9% |
と継続騎乗の方がやや優勢。ただ、乗り替わりでも国内騎手から海外騎手へと乗り替わるパターンに関してはプラスに働いています。
毎年、GⅠシーズンには短期免許で来日している海外騎手が活躍していますが、高額賞金のジャパンCではますますヤル気が出ることでしょう。
乗り替わりでなくても海外騎手&日本馬のコンビは【5-2-2-14】と好成績です。
ダノンベルーガは今年ここまで全レースでモレイラ騎手とコンビ。ドバイターフ2着→札幌記念4着→天皇賞秋4着。
前走は勝ったイクイノックスが別格だったのは事実ですが、2,3着の2頭は道中で無理せず離れた最後方から直線勝負に徹した組。
対してダノンベルーガは中団グループで追走し、早めに仕掛けて前を掴まえに動きながら、最後までジリジリ伸びてアタマ差4着。中身の濃さならコチラが上です。
今回、新たに別路線組が来たところで評価を落とす必要はありません。
極限のスピード勝負よりもスタミナやパワーも生かしやすい2400mの方がレースをしやすいはず。外過ぎない枠を引けたのも安心材料。
この秋絶好調のモレイラ騎手がどのような手綱捌きで導いてくるのかとても楽しみです。