どうも、栗東の調教担当・松崎だ。

デビューから3連勝を飾った好素材の持ち主・セラフィックコール(寺島)が、来週のJRAアニバーサリーS(9/18･阪神)へ向けて、木曜のCWで1週前追い切りを行った。

2歳未勝利馬と併せてマークした6F:80.3-65.2-51.4-37.4-23.8-12.2秒は、自己ベストを1秒以上更新する好時計。

当初は7月のジャパンダートダービーへ出走予定だったものの、体調が整わず放牧へ。

ただ、今週の動きを見る限り、リフレッシュ効果は大きいようで順調に調整ができている。

鞍上にはM.デムーロ騎手との新コンビが決定。無傷の4連勝を目指す。

【神戸新聞杯/オールカマー】2週前追い切り

今週は、神戸新聞杯、オールカマーへ出走する2頭の2週前追い切りを取り上げる。

まずは、信夫山特別で3勝目を挙げ、神戸新聞杯で菊花賞の優先出走権取りを狙うサヴォーナ(中竹)は、木曜の坂路で4F:51.8-37.8-24.7-12.1秒をマーク。

「前走後は放牧を挟み、このレースを目標に調整。動きも良かったよ。前走が逃げて勝ったようにどんな競馬でもできるのは強みだね」と柴田助手。なお、鞍上は池添騎手が騎乗する。

宝塚記念4着馬ジェラルディーナ(斉藤崇)は、木曜のCWコースで団野騎手を背に6F:84.9-68.2-53.1-37.5-23.4-11.7秒を計時し、シャープな動きを披露した。

「やる毎に良くなってくると思います」とトレーナーは視線を送っていた。昨年に続いてオールカマー連覇を狙う。

【栗東鬼調教】では、栗東トレーニングセンターの調教コースの中でも、メインとなる坂路、CWコースのそれぞれから1頭ずつ注目馬をピックアップ。

今後も、より配当妙味を追求し

「このコンテンツを見なければ買えなかった！」

と言われるような情報をより多くお届けできるよう、情報収集に努めていくつもりだ。

【今週のCWコースNo.1】実戦が楽しみな調整過程

栗東鬼調教 今週のCWコースNo.1！

9月10日(日)阪神5R 2歳新馬
ダイシンアレス(牡2)
岩田康誠騎手・庄野靖志厩舎

9/6 栗東CW 良 助手
[6F]82.0-65.7-51.0-37.1-23.5-11.8 強め

チェックポイント

・2週連続でラスト1F:11秒台前半

・開幕週を意識した追い切り

今週のCWコースNo.1は、この中間、CWで水準以上の動きを見せているダイシンアレス。

岩田康騎手が跨った3週前と2週前が馬なりでラスト1F:11秒台前半。

ラスト3Fの時計を抜き出しても優秀で、実戦に行っての勝負所での加速も楽しみな動き。

助手騎乗の最終追い切りでは、ラストはかかったものの全体時計をこれまでの時計から2秒以上短縮。

2F目から出していくこの追い切りが、開幕週でポジションを取りに行く際にも生きてくるだろう。

【今週の坂路No.1】2週連続で好調教!休養明けから全開!

栗東鬼調教 今週の坂路No.1！

9月10日(日)阪神8R 3歳以上1勝クラス
アクートゥス(牡3)
西塚洸二騎手・藤原英昭厩舎

9/6 栗東坂路 良 西塚
[4F]52.8-37.7-23.8-11.8 馬なり

チェックポイント

・放牧先でも入念な乗り込み

・2週連続で水準以上の好時計

今週の坂路No.1は、この2週の追い切りの動きに成長を感じたアクートゥス。

今年の3/25にデビューし、1か月で3戦した後は、右前肩周りの筋肉疲労の回復、右前肢深管部分のケアのために放牧へ。

脚元の状態が上向いてからはグリーンウッドで1か月以上に渡って乗り込み、トレセンへ帰厩したのは先月の17日。

今回はそこから3週間程度での出走だが、西塚騎手が付きっ切りで調教に跨り、CWで追い切った先週、坂路で好時計を叩き出した今週の動きが抜群だった。

昇級緒戦の前走は1200m戦のペースに戸惑いもあったようだが、今回は初勝利を挙げた阪神1400m戦。

調教から分かる状態の良さを生かせば、休養明け緒戦から楽しみな1頭だ。

「調教の鬼」の異名を持つ調教担当

情報ルートNo.111・松崎

「調教を制するものが、馬券を制する」がモットーの実戦派。長年に渡って蓄積された調教分析に基づく「走る、走らない」のジャッジには絶大な自信を持っており、人気薄情報馬の激走を調教の動きだけで見抜くこともしばしば。

厩舎や馬ごとの「勝負調教パターン」も数多く把握しており、文中に「勝負調教」の言葉が出た際には特に注目。