【セントウルステークス2023予想】GⅠ前哨戦かつサマーシリーズ!そこに波乱の目がある!
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【セントウルステークス】重賞攻略ガイド
【平井雄二のレース展望】
秋と夏、陣営の思惑が全く異なる
秋競馬開幕週に行われるが、サマースプリントシリーズの最終戦にして唯一のGⅡで、最も得られるポイントが高く、チャンピオン決定を大きく左右するレースとなっている。
加えて10/1に控えるGⅠスプリンターズSの重要な前哨戦。
この2つの位置付けが交錯することにより各陣営の思惑が複雑化、レースにも反映した結果となっている。
過去の好走馬にGⅠ級の名前が多数見られるように、現在1番人気が7連勝中と堅調な成績を残す一方、2着にはファンタジスト(2019年7番人気)、メイショウグロッケ(2020年12番人気)、ファストフォース(2022年6番人気)と伏兵の食い込みも少なくない。
3連単1万3980円的中となった去年を含め、過去10年で8回の万馬券決着、2015年には40万馬券が飛び出ており、ひと筋縄ではいかぬレースと言っていい。
GⅠ組とサマースプリント組の力関係、勝負度合いを十分に把握した上で、馬券の組み立てを考えねばならない。
そのためには、当然ながら高い情報力が求められることになる。
シンクタンクにはハイセイコーの増沢末夫元騎手・元調教師を筆頭に、名馬に携わった競馬界の大物OB、現役関係者の大先輩が情報ルートと所属しており、トレセン内の関係者から本音を聞くことができる。
また、早くからマスコミの取材外である外厩、牧場、馬主といったトレセン外にも注目し、【本物の関係者情報】を入手できる業界最高峰の態勢を整えている。
そこにデータや調教などを分析するプロのスタッフ達が洗い出した攻略ファクターを加え、レース当日まで検討に検討を重ねて【最終結論】を導き出している。だからこそ、他所とは違う精度の高い情報をお伝えできるのだ。
今週は土曜日に重賞昇格後7戦6勝のドル箱重賞紫苑ステークス、日曜日にはサマーマイル最終戦のハンデ重賞京成杯オータムハンデが中山で行われる。あわせてご注目いただきたい。
枠順確定
枠 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | 調教師 |
---|---|---|---|---|---|
1 | ロンドンプラン | 牡3 | 55 | 吉田隼 | (栗)宮本博 |
2 | ヴァトレニ | セ5 | 57 | 藤岡佑 | (栗)長谷川 |
3 | レジェーロ | 牝6 | 55 | 藤岡康 | (栗)西村真 |
4 | ドルチェモア | 牡3 | 55 | 池添謙 | (栗)須貝尚 |
5 | ジャングロ | 牡4 | 57 | 武豊 | (栗)森秀行 |
6 | ビッグシーザー | 牡3 | 55 | 幸英明 | (栗)西園正 |
7 | エイシンスポッター | 牡4 | 57 | 角田大 | (栗)吉村圭 |
8 | アグリ | 牡4 | 57 | 横山典 | (栗)安田隆 |
9 | ボンボヤージ | 牝6 | 55 | 川須栄 | (栗)梅田智 |
10 | ピクシーナイト | 牡5 | 58 | 戸崎圭 | (栗)音無秀 |
11 | テイエムスパーダ | 牝4 | 55 | 富田暁 | (栗)木原一 |
12 | ブトンドール | 牝3 | 53 | 菱田裕 | (栗)池添学 |
13 | ディヴィナシオン | 牡6 | 57 | 団野大 | (栗)森秀行 |
14 | スマートクラージュ | 牡6 | 57 | 岩田望 | (栗)池江泰 |
15 | モリノドリーム | 牝4 | 55 | 鮫島克 | (美)鹿戸雄 |
阪神での過去7回の枠番別成績
枠 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1枠 | 2-0-0-6 | 25.0% | 25.0% | 25.0% |
2枠 | 0-1-1-8 | 0.0% | 10.0% | 20.0% |
3枠 | 1-0-0-10 | 9.1% | 9.1% | 9.1% |
4枠 | 0-1-3-10 | 0.0% | 7.1% | 28.6% |
5枠 | 2-1-0-11 | 14.3% | 21.4% | 21.4% |
6枠 | 0-1-0-13 | 0.0% | 7.1% | 7.1% |
7枠 | 0-1-2-11 | 0.0% | 7.1% | 21.4% |
8枠 | 2-2-1-9 | 14.3% | 28.6% | 35.7% |
【データ班・三崎がズバッと推奨01】
開幕週特有の傾向は無視できない!?
こんにちは!重賞メイン特捜部・データ班の三崎です。
今週から秋競馬が開幕します。当欄ではセントウルS(GⅡ)を対象にデータ分析していきます。
2020~2022年の3年間は中京競馬場で行われていたので、データの性質に応じて使い分けていきます。
人気 | 1着 | 2着 | 3着 | 3連単 |
---|---|---|---|---|
22年(良) | 1 | 6 | 4 | 13,980円 |
21年(良) | 1 | 2 | 4 | 5,320円 |
20年(良) | 1 | 12 | 2 | 88,430円 |
19年(良) | 1 | 7 | 3 | 19,570円 |
18年(重) | 1 | 2 | 7 | 15,660円 |
17年(良) | 1 | 6 | 4 | 36,810円 |
16年(良) | 1 | 2 | 9 | 15,990円 |
15年(良) | 10 | 1 | 5 | 405,590円 |
14年(良) | 4 | 1 | 2 | 11,510円 |
13年(良) | 2 | 1 | 3 | 2,420円 |
なんと、1番人気は7連勝中。連対で言うと11年連続、馬券圏内は12年連続。他の重賞と比べてもトップの安定感をマークしています。
22年1着メイケイエール
21年1着レシステンシア
20年1着ダノンスマッシュ
19年1着タワーオブロンドン
18年1着ファインニードル
17年1着ファインニードル
16年1着ビッグアーサー
15年2着ウリウリ
14年2着ハクサンムーン
13年2着ロードカナロア
12年2着ロードカナロア
11年3着ダッシャーゴーゴー
いずれも重賞勝ち馬でGⅠ馬もいます。別定のGⅡ戦で、時期的にもスプリンターズS(GⅠ)を目指すようなレベルの馬が安定して好走しています。
過去10年のサマースプリントシリーズにおいて、セントウルSの結果で優勝を決めた馬は2013年1着ハクサンムーン、2014年1着リトルゲルダ、2019年1着タワーオブロンドンの3頭。以降はシリーズ優勝馬の出走がなく、暫定1位の馬がそのまま優勝しています。
勝ち切るとなると、GⅠを意識する組が立ちはだかるわけですね。
1~3番人気の決着が1回、1~4番人気が2回と比較的平穏な傾向ですが、過去5年で4頭の伏兵馬が食い込んできています。買い目を絞りながら、どこまで押さえられるかという馬券戦略になっていきます。
開幕週の馬場傾向は見逃せない!
続いては、阪神で行われた7回(2013~2019年)の脚質別成績を見ていきます。
脚質 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
逃げ | 3-1-0-3 | 42.9% | 57.1% | 57.1% |
先行 | 2-3-2-17 | 8.3% | 20.8% | 29.2% |
差し | 2-2-4-29 | 5.4% | 10.8% | 21.6% |
追込 | 0-1-1-29 | 0.0% | 3.2% | 6.5% |
開幕週らしく前有利の決着が目立っています。
ついでに4コーナーの位置取り別成績も見ておきましょう。
4角 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1番手 | 3-1-0-3 | 42.9% | 57.1% | 57.1% |
2番手 | 0-2-0-6 | 0.0% | 25.0% | 25.0% |
3番手 | 1-1-1-7 | 10.0% | 20.0% | 30.0% |
4番手 | 1-0-1-4 | 16.7% | 16.7% | 33.3% |
5番手 | 0-1-2-3 | 0.0% | 16.7% | 50.0% |
6以下 | 2-2-3-55 | 3.2% | 6.5% | 11.3% |
4コーナーで5番手以内が【5-5-4-23】で馬券圏内21頭中14頭を占めています。大雑把に、前が2頭、後ろから1頭という構成でしょうか。
上がり最速は【1-2-1-4】で複勝率50%と健闘していますが、勝ち切ったのは2019年のタワーオブロンドンのみ。その後にスプリンターズSも連勝するほどの馬だから実現できたのでしょう。
開幕週の馬場というのは、荒れておらず馬にとって走りやすい条件。走りやすいということは、楽にスピードを出せるためスタミナの消耗も少なく、余裕十分のまま直線勝負に臨めます。どの馬も余力十分なら直線に入った時点で前にいる方が有利というわけです。
スタートの上手さやダッシュ力、スピード能力で勝る馬の方が計算しやすいです。
どの馬も内目の進路を譲りませんから、馬群を割ってくるのも一苦労。だからと言って外を回せば距離ロスが生じます。
また、阪神芝の内回りコースは、3コーナー半ばから直線の半ばまで緩やかな下り坂が続き、そこから一気に急な上り坂というコース形態。逃げ・先行馬が勢いそのままに押し切りやすくなっています。
前で運べることに越したことはありません。
アグリ(牡4)
横山典弘騎手・安田隆行厩舎
常に安定した先行力を見せているアグリを推奨します。
昨夏から適度に間隔をあけながら4連勝で阪急杯(GⅢ)を勝利。
その時も当欄にて推奨していましたが、六甲アイランドSでの勝ち時計1分20秒3が翌週に行われた阪神C(GⅡ)の1分20秒2と0秒1差とハイレベル。
そして、阪急杯。序盤は逃げられるくらいの勢いで行くも、内のメイショウチタンに譲って2番手。前半3ハロンは33秒9で流れ、直線に向いてからすぐ先頭に立つと、後続を突き放し、唯一迫ってきたダディーズビビッド(京王杯SCで3着)を押さえて勝利しました。
持ち時計を更に詰めて1分19秒5。2018年以降の阪神芝1400m戦で比較すると…
1位1分19秒2 レシステンシア
(21年阪急杯)
2位1分19秒3 メモリーコロネット
(19年瀬戸内海特別)
3位1分19秒4 グランアレグリア
(19年阪神C)
に次ぐ4位。1200m戦でも通用するスピードを見せています。
以降は、不良馬場で前が総崩れだった高松宮記念(GⅠ)で0秒6差の7着、スプリント界の本場・香港のチェアマンズスプリントプライズ(GⅠ)で5着と苦戦しましたが、その後は間隔をあけて秋競馬に備えてきました。
水曜時点で雨予報のない開幕週。【3-0-2-0】と3着を外したことのない阪神コース。GⅡ戦であればしっかりと巻き返すでしょう。
【データ班・三崎がズバッと推奨02】
歴代激走馬に共通点!?今年の激走候補は!?
過去10年のうち、阪神で行われた7回(2013~2019年)における、前走レース別成績を確認していきます。掲載するのは今回のメンバーに該当するレースのみ。
前走レース | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
北九州記念 | 2-2-4-29 | 5.4% | 10.8% | 21.6% |
アイビスSD | 1-2-0-6 | 11.1% | 33.3% | 33.3% |
キーンランドC | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
チェアマンズSP | 1-0-0-0 | 100% | 100% | 100% |
CBC賞 | 0-1-0-6 | 0.0% | 14.3% | 14.3% |
安田記念 | 0-1-0-0 | 0.0% | 100% | 100% |
函館スプリント | 0-0-1-1 | 0.0% | 0.0% | 50.0% |
最も馬券になっているのは、前走・北九州記念組。分母が大きいので率はソコソコですが、7回中6回で馬券圏内に食い込んでいました。
19年2着ファンタジスト (7人気)
18年2着ラブカンプー (2人気)
18年3着グレイトチャーター(7人気)
17年1着ファインニードル (1人気)
16年3着ラヴァーズポイント(9人気)
15年3着バーバラ (5人気)
14年1着リトルゲルダ (4人気)
14年3着エピセアローム (2人気)
過去7回の中で5番人気以下の好走馬は6頭。そのうち4頭が北九州記念組に含まれているように、穴馬を出しやすいレースでもあります。
中2週とレース間隔が詰まっているため、今回が久々という馬と比べて仕上がりが進んでいることが有利に働いています。
近年は外厩の設備や調整方法も発達しているので、久々という要素がマイナスになりにくくなっていますが、レースで実際に走ることで鍛えられる部分(肉体や心肺機能)があるのも事実です。
「目標は次のGⅠ」という馬との差を埋めるならこういう部分でしょう。
夏競馬や小倉の高速決着に対応しておきたい
過去10年のうち、阪神で行われた7回(2013~2019年)において、5番人気以下で激走した馬に注目してみましょう。かなり細いところを突いていきます…!
19年2着ファンタジスト (7人気)
18年3着グレイトチャーター(7人気)
17年2着ラインミーティア (6人気)
16年3着ラヴァーズポイント(9人気)
15年1着アクティブミノル (10人気)
15年3着バーバラ (5人気)
・戦前時点のキャリアの中で7~8月に馬券圏内
└6頭中6頭
・戦前時点のキャリアの中で小倉芝で好走
└6頭中4頭
・前走馬体重が470キロ以上
└6頭中5頭
9月に入り、番組的には秋競馬と表現されますが、気候だけならまだまだ夏競馬の延長線上と言えるでしょう。暑い時期でも力を発揮できる裏付けとして、穴馬いずれも7~8月に好走実績がありました。
他にも、小倉芝コースでの好走実績がある馬も多いです。その関連性を考察してみると、やはり速い時計が出やすいコースという点でしょう。セントウルS(GⅡ)は例年開幕週に行われて高速決着も多いです。そんなスピード勝負に対応するための裏付けとなっています。
馬格に関しても、速いスピードを持続するためにはそれなりのパワーが必要です。粘りが利かなくなった馬から脱落していく戦いで最後まで上位争いするためには、軽視できないポイントと言えるでしょう。
ロンドンプラン(牡3)
吉田隼人騎手・宮本博厩舎
昨年、7月1週目の小倉の新馬戦、9月1週目の小倉2歳S(GⅢ)を2連勝し、今回は北九州記念組として参戦するロンドンプランを推奨します。
新馬戦では抜群のスタートを切り、仕掛けながら3番手を追走。少し忙しそうな面を見せながらも上がり最速で完勝。
続く小倉2歳Sでは、発走前に蹄鉄が外れるアクシデントがあり、スタートでも大出遅れ。にも関わらず全馬をまとめて差し切り勝ち。ペースが速くて前が止まったこともありますが、上がり3Fは33秒1でメンバー最速、2位が34秒2ですから桁外れの末脚でした。
京王杯2歳S(GⅡ)ではレース後に骨折が判明。レース自体も我慢し切れず外を上がって行くチグハグな内容でしたし、度外視していいでしょう。
久々の前走、北九州記念(GⅢ)では、またもやゲートで躓き後方からとなりましたが、最後方から上がり3Fはメンバー2位。「まずは無事に」という一戦でしっかりと走り切れたように次走以降に繋がるものでした。
現時点ではアテにしづらいタイプですが、まだまだ底は見せておらず、暑い時期にも時計勝負にも対応できる裏付けはあります。前走から中2週で使えるということは、反動もなく叩いた上積みが見込めます。514キロ(+16)の前走からある程度は絞れてくるでしょう。
前有利の馬場であることは間違いありませんが、例年、馬券圏内3頭中1頭は差し馬にも枠があるレース(ズバッと推奨01を参照)ですから、一発を期待します。
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今週の対象レースは
セントウルS(GⅡ)
京成杯オータムハンデ(GⅢ)
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