
【栗東鬼調教】調教師の意図を感じる調整方法
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どうも、栗東の調教担当・松崎だ。
3月に行われたドバイワールドCで4着だったテーオーケインズ(高柳大)が23日に放牧先から帰厩し、帝王賞(6/28・大井)に向けて調教をスタート。
25日の坂路で4F:54.4-39.3-24.9-12.4秒を計時した。
「サーッと伸ばした感じ。海外遠征の疲れも取れてこれから調教ピッチを上げて行こうと思います」と高柳大調教師。このレースは一昨年勝っており2勝目を狙う。鞍上は引き続き松山騎手。
【鳴尾記念】脚質的にも開幕週の馬場は歓迎
今週は、次週の鳴尾記念(GⅢ)を予定している2頭の1週前追い切りを取り上げる。
まずは、金鯱賞2着のフェーングロッテン(宮本)。24日のCWコースで6F:82.4-66.9-52.0-37.4-23.8-11.7秒をマーク。
「このレースを目標に調整してきました。脚質的にも開幕週の馬場は歓迎ですし、ここもいい競馬を期待していますよ」と宮本調教師は2つ目の重賞制覇に自信を見せる。鞍上は松若騎手。
同レースには大阪杯16着の後、一息入れたヒンドゥタイムズ(斉藤崇)も参戦。同じくCWコースで1週前追切りを行い、6F:84.5-68.9-53.4-37.9-23.4-11.5秒を計時。
「良い頃に比べると動きは物足りませんが、このひと追いで変わってくれると思います。GⅢ戦なら楽しみです」と斉藤崇調教師が期待を込める。鞍上は団野騎手。

【栗東鬼調教】では、栗東トレーニングセンターの調教コースの中でも、メインとなる坂路、CWコースのそれぞれから1頭ずつ注目馬をピックアップ。
今後も、より配当妙味を追求し
「このコンテンツを見なければ買えなかった!」
と言われるような情報をより多くお届けできるよう、情報収集に努めていくつもりだ。
【今週のCWコースNo.1】調教師の意図を感じる調整方法
5月28日(日)京都11R 白百合S
セオ(牡3)
松若風馬騎手・上村洋行厩舎
5/24 栗東CW 良 調教師
[6F]79.8-65.1-51.5-36.7-22.8-11.5 馬なり
- チェックポイント
- ・中間の乗り込み量は豊富
- ・最終追いは馬なりで楽に好時計
今週のCWコースNo.1は、この中間は入念過ぎるくらい乗り込んできたセオ。
今回とほぼ同じ出走間隔だった2走前のすみれSと比較するとよく分かるが、CWに入れた回数は、すみれS時が4回に対して今回は30回。坂路への登板回数は10回から18回へ増えている。
勿論、全てが速い時計ではなく、調教欄に載らないような時計も多いが、ここまで露骨に調整方法を変えてきたのは、ジョッキー出身の調教師ならではの意図があるのだろう。
最終追い切りでは、綺麗な加速ラップではないものの馬なりで80秒を切る自己ベストをマーク。ポイントは、テンの1F:14.7秒から2F目に13.6秒と1秒以上加速している点。こういう加速ができる馬はなかなかおらず、馬なりでこのラップが踏めればレースでも楽に先手が取れるはずだ。
前走では素質馬レーベンスティールを封じているだけに、次のラジオNIKKEI賞に向けて結果を残したい一戦。
【今週の坂路No.1】久々の実戦でもいきなりから!
5月28日(日)京都3R 3歳未勝利
デアデルマーレ(牝3)
団野大成騎手・坂口智康厩舎
5/24 栗東坂路 良 助手
[4F]54.3-39.2-24.8-12.1 馬なり
- チェックポイント
- ・2週続けて坂路で好時計
- ・特に先週のラスト1F:11.7秒は強烈
今週の坂路No.1は、3か月ぶりの実戦でもいきなりから動けそうなデアデルマーレ。
近2走の小倉は「ローカルのメンバーが相手なら」と距離が長いのを承知で使いに行っており、結果的に2走前の不利が痛かった。
間隔を空けて立て直した今回は、1週前の坂路で4F:52.8-37.8-23.9-11.7秒という未勝利馬らしからぬ好時計を叩き出し、今週も馬なりでラスト1F:12.1秒を楽にマーク。
マイルへ距離を短縮する今回は、前走からの巻き返しは当然。調教通りなら勝ち負けに加わってくるはずだ。