
【栗東鬼調教】陣営の意思を感じる決めに来た攻めの調教!
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どうも、栗東の調教担当・松崎だ。
例年より早く栗東トレセンでは3月上旬に2歳馬が続々と入厩。
今週は火曜に24頭、水曜に17頭が坂路に入り、この中には米クラシック3冠を無敗で制したJustifyの半弟ワンチャンプを筆頭に、ワインダモ、ブシンなど森調教師がアメリカで競り落とした藤田晋オーナーの馬も。
ホッカイドウ競馬では、今月16日から2歳馬の能力検査が行われ、マジェスティックウォリアー産駒のカプセルが1番時計をマーク。因みにカプセルは、昨年の1番時計だったポリゴンウェイヴと同馬主、同厩舎だ。
今年の2歳世代からは、新たに創設された「ダートの3歳三冠競走」を巡る戦いが行われるが、藤田オーナーの超良血馬に地方競馬で名を揚げた馬が立ち向かう構図となるのも面白いかもしれない。
【阪神牝馬S1週前】鞍上好感触&予定通りの動きと時計
今週は、次週の阪神牝馬Sに管理馬2頭送り出す高柳大厩舎の1週前追い切りを取り上げる。

洛陽Sでは11着と人気を大きく裏切ったサウンドビバーチェは、藤岡康騎手を背に水曜のCWコースで6F:84.1-66.9-51.5-36.3-22.3-11.0秒をマーク。
友道助手は「2週続けてジョッキーに乗って貰いましたが、鞍上の感触は良かったです。今回はオーバーワークを避けて、テンションを上げないように調整してきました。力はあるので見直したいと思っています」と反撃は十分。

京都牝馬S6着以来となるテンハッピーローズは、浜中騎手が跨りこちらもCWコースで6F:82.3-66.7-51.7-36.9-22.8-11.3秒を計時。
「いつもはカリカリしているけど、落ち着きがあっていい雰囲気。予定通りの動きと時計でしたし、右回りでも走れる馬ですからね。そんなに力差はないハズですよ」と見限るのは早計のようだ。
上記2頭以外にも阪神牝馬Sには、ヴィクトリアMへ向けて賞金加算が必至の馬が出走。
『目標はあくまでも本番。今回はその前の一叩き』、『本番では足りないので、メンバーが薄いここを全力で勝ちに行く』等々、陣営の思惑がハッキリしているGI前哨戦だけに今年はどんな情報が入ってくるのか楽しみだ。

【栗東鬼調教】では、栗東トレーニングセンターの調教コースの中でも、メインとなる坂路、CWコースのそれぞれから1頭ずつ注目馬をピックアップ。
今後も、より配当妙味を追求し
「このコンテンツを見なければ買えなかった!」
と言われるような情報をより多くお届けできるよう、情報収集に努めていくつもりだ。
【今週のCWコースNo.1】8か月半ぶりを感じさせない動き
4月2日(日)阪神5R 3歳1勝クラス
サンライズフォルス(牡3)
坂井瑠星騎手・羽月友彦厩舎
3/29 栗東CW 良 加藤祥
[6F]81.7-65.3-50.9-36.6-23.2-11.5 馬なり
- チェックポイント
- ・2週続けて格上相手に楽に先着
- ・加速ラップを踏んで水準級の好時計
今週のCWコースNo.1は、中間の動きの良さがブランクを感じさせないサンライズフォルス。
昨夏の函館で勝ち上がった後は膝の骨折により休養が長引き、今年の2/26から乗り込みを開始。3/9の坂路で4F:51.8-12.6秒という速い時計をマークすると、3/16のCWではOP馬のサンライズホープとCWで併せて6F:81.8-11.8秒の好時計で楽に先着。
先週の坂路でもサンライズホープと併せて終い重点ながらラスト1F:11.9秒を出すと、今週のCWでは最後まで加速ラップを踏んで6F:81.7-11.5秒でフィニッシュ。
未勝利戦を勝ち上がった時が番手から上がり最速の脚を使っているが、調教の動きからも『コーナリング能力の高さ』と『終いの切れ味』が備わっていることが分かる。
平場戦でもGI当日ということでなかなかのメンバーが揃った一戦。長期休養明けが嫌われるような面白い1頭になりそうだ。
【今週の坂路No.1】陣営の意思を感じる決めに来た攻めの調教!
4月2日(日)阪神7R 4歳以上2勝クラス
サクセスローレル(牡4)
池添謙一騎手・北出成人厩舎
3/29 栗東坂路 良 池添
[4F]52.9-37.9-24.3-12.0 一杯
- チェックポイント
- ・中3週とは思えない乗り込み量
- ・ラスト1F:12.0は自己最速タイ
今週の坂路No.1は、中3週でもビッシリ仕上げてきたサクセスローレル。
競馬新聞の調教欄には、紙幅の問題もあってか、いわゆる追い切りと判断される1F15秒未満のラップを刻んだ全体時計しか基本的には掲載されない。恐らく今回のサクセスローレルに関しては、直近2週の坂路4本分の時計しか掲載されないだろう。
ただ、この中間、実際に坂路へ登板したのは5回あり、CWコースにも5回入っている。因みに3か月半ぶりだった2走前が、坂路の登板回数は7回、CWコースへ入ったのは8回。中3週の今回がいかに入念に乗り込まれているかが分かる。
叩き3戦目の今回は、調教の本数、負荷のかけ方から明らかに決めに来ている。