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【高松宮記念2023予想】昨年278万馬券!GⅠ屈指の波乱レースを攻略するための重要ポイントとは!?

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【高松宮記念2023予想】昨年278万馬券!GⅠ屈指の波乱レースを攻略するための重要ポイントとは!?

【平井雄二のレース展望】
近年、ノーザンFが本腰を入れているレースだが……

長年、絶対王者不在が続くスプリント界。

去年の高松宮記念のナランフレグ、スプリンターズSのジャンダルムはともに8番人気で制した伏兵であり、前者はその後未勝利、後者は既に引退してしまった。

未だにスプリント界は混沌としたままだ。

この状況を鑑みてか、近年、スプリント路線に本腰を入れてきたのがノーザンFだ。


2020年にはグランアレグリア、2021年にはピクシーナイトでスプリンターズSを制覇と明確な成果を出しているが、実は高松宮記念だけは10年以上も勝ち星から遠ざかっているGⅠとなっている。

今年もグレナディアガーズ、ピクシーナイトといったGⅠ馬や、メイケイエール、4連勝中の新星アグリといった意気込みを感じられるラインナップで臨んでいる。

ドバイと中京が波乱を呼ぶ要因に!?

しかし、それでも勝つのは難しいのが高松宮記念。

ドバイワールドカップデーと日程が被ることにより、ノーザンFの主戦級であるリーディング上位騎手が不在。

スプリントGⅠは年に2回、他陣営も貴重なチャンスをモノにすべく勝負をかけてきており、なかなか思惑通りに事は運ばないのだ。

さらに、中京競馬場は名古屋競馬株式会社が施設を所有し、JRA直営の他9場とは異質。馬主を筆頭に地元関係者の影響力が大きく、地元開催のGⅠとなれば、その思惑が関わってくることも少なくない。

高松宮記念ではこうした表に出ない関係者の思惑が複雑に絡み合うため、一般的に馬券攻略が難解になるのは必然の流れであり、昨年278万馬券が出たように大波乱が起きやすい条件が揃っている

突出馬不在の今年も波乱の目は十分に考えられ、世間的には“混戦”であり、多くの競馬ファンが頭を悩ませることになるだろう。

しかし、ハイセイコーの増沢末夫、マルゼンスキーの中野渡清一といったJRA元騎手、元調教師など競馬界の大物が所属する弊社シンクタンクは、東西トレセン内の情報は無論、牧場、外厩、馬主など一般マスコミの取材が及ばぬトレセン外の情報も網羅する情報網を長年に渡って構築し、業界最高峰の情報力を自負している。

より精度を高めるため、【最終結論】はレース当日の天候、馬場、馬の状態などを把握した上でお伝えする。完全的中をお届けしたフェブラリーS同様、ご期待いただきたい。

特別登録メンバー

アグリ
ウインマーベル
ヴェントヴォーチェ
ウォーターナビレラ
オパールシャルム
キルロード
グレナディアガーズ
ダディーズビビッド
ディヴィナシオン
トウシンマカオ
トゥラヴェスーラ
ナムラクレア
ナランフレグ
ピクシーナイト
ファストフォース
ボンボヤージ
ホープフルサイン
メイケイエール
レディバランタイン
ロータスランド

【データ班・三崎がズバッと攻略01】
馬場と展開を味方に付けて押し切りだ!

こんにちは!データ班の三崎です。

今週の高松宮記念(GⅠ)から春のGⅠシリーズが開幕します。

アメリカJCC週から9週連続で推奨馬が好走している勢いに乗ってしっかり分析していきます!

中京競馬場の天気は、水曜時点で木曜・土曜・日曜が雨予報。2020年,2021年,2022年と3年連続で重馬場で行われていますが、今年も渋化は避けられなさそうです。

過去10年のうち馬場が渋っていた6年分の成績を元にしていきます。まず、前走着順別成績です。参考に良馬場の4年分の成績も。

道悪 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1着 2-4-1-15 9.1% 27.3% 31.8%
2着 3-2-1-12 16.7% 27.8% 33.3%
3着 0-0-1-10 0.0% 0.0% 9.1%
4着 1-0-1-6 12.5% 12.5% 25.0%
5着 0-0-0-6 0.0% 0.0% 0.0%
6~9着 0-0-1-21 0.0% 0.0% 4.5%
10着下 0-0-1-20 0.0% 0.0% 4.8%

良馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1着 2-2-0-8 16.7% 33.3% 33.3%
2着 0-0-1-8 0.0% 0.0% 11.1%
3着 0-0-0-7 0.0% 0.0% 0.0%
4着 0-0-0-4 0.0% 0.0% 0.0%
5着 1-1-2-4 12.5% 25.0% 50.0%
6~9着 1-0-1-10 8.3% 8.3% 16.7%
10着下 0-1-0-18 0.0% 5.3% 5.3%


道悪の時は、前走好走馬の連続好走が目立っています。

馬場が荒れていると脚を取られたり、余計にパワー・スタミナを使ったりするため、地力だけではなく調子の良さや充実ぶりが求められます。その判断材料の1つが前走着順と言えます。

致命的な不利を受けたのならまだしも、そうでなければしっかり上位争いに加わっておきたいところです。

続いて脚質別成績。こちらも道悪の6年分、良馬場の4年分を比較しながら調べていきます。

道悪 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 1-0-0-5 16.7% 16.7% 16.7%
先行 3-1-3-15 13.6% 18.2% 31.8%
差し 1-4-3-41 2.0% 10.2% 16.3%
追込 1-1-0-29 3.2% 6.5% 6.5%

良馬場 着別度数 勝率 連対率 複勝率
逃げ 0-0-1-3 0.0% 0.0% 25.0%
先行 1-2-0-13 6.3% 18.8% 18.8%
差し 3-2-3-25 9.1% 15.2% 24.2%
追込 0-0-0-18 0.0% 0.0% 0.0%


道悪の時の方が逃げ・先行馬に分がある比重です。

馬場が荒れていると瞬発力が削がれてしまうため、ゆっくり構えていると前を捉え切れないシーンが出てきます。脚質に幅のある馬であれば、ある程度前目で運ぶことも選択肢に入るでしょう。

また、前にいれば比較的馬場のいい所を選んで走れる利点もあります。後ろになればなるほど進路に制限が出てきてしまいます。距離損の心配も。

レースの展開はその時次第ですが、前に行けるタイプを押さえておいた方が無難と言えます。

アグリ
データ班・三崎の推奨馬

アグリ(牡4)
横山和生騎手・安田隆行厩舎

前走、阪急杯(GⅢ)を2番手から押し切ったアグリを推奨します。

その時も当欄で推奨しており、六甲アイランドSの好内容ぶりなどをお伝えしました。

詳しくはコチラの【バックナンバー】を。

阪急杯を振り返ると、好ダッシュを決めてメイショウチタンと併走しながら無理せず2番手。前半600mが33秒9という速い流れでも逃げ馬の直後で楽に追走でき、直線に向いてからは早め先頭で押し切り態勢。

最後はダディーズビビッドに追い詰められましたが、4連勝で重賞制覇となりました。

開催時期は違いますが、同コースのレースで持ち時計を一気に詰めた内容にも驚きです。前半のペースを考えると止まってもおかしくない中、上がりを34秒1でまとめました。

【六甲アイランドS】
勝ち時計:1分20秒3
レース前半3F:33秒7
自身上がり3F:35秒2

【阪急杯】
勝ち時計:1分19秒5
レース前半3F:33秒9
自身上がり3F:34秒1

時計だけなら過去10年で2番目に速いですし、阪急杯組の高松宮記念成績は【3-2-3-38】で好走馬の数ならどの組よりも多い有力な前哨戦。自信を持って挑戦できます。

既に1200m並みのスピードを見せていますし、流れに戸惑う心配もなさそう。明確な逃げ馬がいないメンバー構成で上手く運べるかどうか。

高松宮記念で最多3勝(12年カレンチャン、13年ロードカナロア、21年ダノンスマッシュ)を挙げる安田隆行調教師は、来年2月で定年を迎えるためこれがラスト。最良の状態で送り込むことでしょう。

【データ班・三崎がズバッと攻略02】
道悪で期待が高まる臨戦過程とは!?

引き続き、雨予報による道悪馬場を想定して分析していきます。

純粋なスピード勝負ではなくなった場合、どこに変化が表れるのか。前走の距離別成績を比較してみましょう。まずは道悪馬場の6年分成績です。

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1200m 5-2-3-53 7.9% 11.1% 15.9%
1400m 1-4-3-29 2.7% 13.5% 21.6%
1600m 0-0-0-8 0.0% 0.0% 0.0%


続いて良馬場の4年分成績です。

前走距離 着別度数 勝率 連対率 複勝率
1200m 2-2-4-34 4.8% 9.5% 19.0%
1400m 2-1-0-21 8.3% 12.5% 12.5%
1600m 0-1-0-3 0.0% 25.0% 25.0%


出走頭数の多い1200m組の主戦場であることは否定しませんが、この比較を行うと前走1200m組と前走1400m組に僅かながら逆転現象が起こっています。

複勝率という点では、1200mでのスピード勝負に徹してきた馬よりも200m長い1400mで戦ってきた馬に分があることが分かります。

時計が掛かる分だけスタミナを使いますし、ペース次第では折り合いも求められます。その辺りの能力や対応力の差が出てくるのでしょう。

今年も複数の1400m組がいますが、ここで引っ張ってきたいのがリピーターの性質

2012年のコース改修以降、高松宮記念で複数回馬券になった馬=リピーターは5頭います。

セイウンコウセイ【1-1-0-3】
ロードカナロア 【1-0-1-0】
レッツゴードンキ【0-2-0-2】
ハクサンムーン 【0-1-1-2】
ミッキーアイル 【0-1-1-0】

古馬重賞の多くに当てはまることですが、一度結果を出したレースであれば翌年以降も目標になるのは当然です。開催時期やコース形態、レース特有の展開など好走条件が噛み合う期待値が高いわけですから。

中京芝1200mコースはスタートしてすぐ緩やかな上り坂、そこから直線まで下り坂、最後の直線には急な上り坂と起伏が激しい特徴があります。そんなコースでの大レースを実際に攻略した経験は強みになります。

ロータスランド
データ班・三崎の推奨馬

ロータスランド(牝6)
岩田康誠騎手・辻野泰之厩舎

昨年と同じローテーション(京都牝馬S→高松宮記念)で2年連続好走を狙うロータスランドを推奨します。

昨年は初の1200m戦でしたが、しっかり追走することができ、他より早めに手が動きながらも最後までしぶとく伸びて2着。当時、戦前時点の道悪成績が【3-1-0-0】という巧者でしたし、重馬場がプラスに働いたのは確かでしょう。

その後は良馬場が続き、牡馬相手のGⅠ、GⅡでも大負けせず健闘してきましたが、このタイミングで再び雨予報というのはナイスタイミングと言うしかありません。条件時代から春の長雨や梅雨を味方に付けていますね。

昨年は京都牝馬S(GⅢ)を勝って臨んでいたため、3着でもマイナスなイメージを受けそうですが、大外枠から出遅れという不利な状況を覆してのものだけに悲観しなくていいでしょう。すぐ内に入れて距離ロスを抑え、最後もそのまま内を割ってきた岩田康騎手のファインプレーがありました。

有力騎手がドバイ遠征で不在の今週、コース改修以降の高松宮記念で【1-2-1-5】と最も馬券に絡んでいる岩田康騎手が継続騎乗というのも頼もしいです。

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