
【共同通信杯2023予想】苦境のノーザンFから切り札登場!?皐月賞、ダービーを占う伝統の1戦は必見!
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【共同通信杯】重賞攻略ガイド
【平井雄二のレース展望】
牡馬クラシック路線に異変!?今年の戦況を整理
近年のクラシック路線を牽引し主役を張っていたのがノーザンFであることに異論をはさむ関係者は少ないだろう。

まさに“1強”と言っても過言ではないほどの勢いで、2歳戦から“使い分け”が当たり前となり勝利を積み上げてきた。
しかし、2023年は異変の様相を呈している。
ノーザンFの「クラシック候補」と目される素材が重賞でなかなか結果を出せず、特に牡馬は大苦戦。
ホープフルSこそ生産馬のドゥラエレーデが制したものの、戦前は14番人気の低評価と決して大きく期待されていたわけではない。レース自体も超スローペースの行った行ったで、関係者からもレベル疑問視されている1戦で、全幅の信頼を置ける存在ではない。
年明けも出世レースシンザン記念、皐月賞と同舞台の京成杯はどちらも同グループの最大ライバルである社台Fが勝利し、若駒Sはマイネルラウレアが勝利。
きさらぎ賞はフリームファクシが制したものの、ノーザンFはまだ苦境を脱せていない状況にある。
切り札が登場?それとも……
クラシックの登竜門と言われる共同通信杯には、昨年はダノンベルーガが勝利し2着は後の皐月賞馬ジオグリフ、一昨年は皐月賞馬エフフォーリアにダービー馬シャフリヤールのワンツー決着と、例年ノーザンFの素質馬かつ後の活躍馬が多数出走している。
果たして3歳牡馬不振のノーザンFの切り札がココで登場するのか、それとも形勢は変わらぬのか。
朝日杯FS3着馬レイベリング、ホープフルS4着馬ファントムシーフなど非ノーザンF陣営の有力馬も参戦を予定しており、今後の牡馬クラシック路線を占う上で非常に注目かつ重要となることはまず間違いない。
この時期の3歳重賞は「情報が命」と言われる2歳戦の延長線上にあるが、今年はますます情報戦の色合いが増すことになるだろう。
もともと共同通信杯は出世レースにも関わらず、1番人気が最後に勝利したのは2014年イスラボニータまで遡れらなければならず、当たり前に万馬券決着となっているように、一般ファンが馬券攻略に頭を悩ましているレース。
逆を言えば確かな情報さえあれば、当時(2021年)4番人気と評価の高くなかったエフフォーリアから3連単6万7820円、3連複1万520円、馬連8120円的中を頭固定で狙い撃ちすることもできる。
情報戦になればなるほど、1994年創業の老舗で業界最高峰の情報網を誇るシンクタンクの実力が発揮しやすくなるのだ。
【最終結論】は天候、馬場、馬の状態などをしっかり把握した上でお伝えするので、レース当日までお待ちいただきたい。
特別登録メンバー
ウインオーディン
キョウエイブリッサ
コレペティトール
シュタールヴィント
シルバースペード
シーズンリッチ
タスティエーラ
タッチウッド
ダノンザタイガー
トーアライデン
ファントムシーフ
レイベリング
ロードプレイヤー
【データ班・三崎がズバッと攻略01】
近年は好走パターンが一変!実績は関係ない!?
先週の東京新聞杯(GⅢ)では牝馬の勢いに注目した上で推奨したナミュールが2着と好走。今年も牝馬が2,3着と健闘しましたね。
そして、調教班の富田君がイチオシしていたウインカーネリアンが逃げ切り勝ち!速い流れでもマイペースで運んで見事な粘り込みでした。
今週は、牡馬クラシック路線を占う共同通信杯(GⅢ)をデータ分析していきます。
過去10年…とくくりたくなるところですが、敢えて2013~2017年・2018~2022年の5年ずつに区切って前走クラス別成績を見ていきます。
まず2013~2017年。
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
G1 | 0-2-0-1 | 0.0% | 66.7% | 66.7% |
G2 | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
G3 | 2-0-4-15 | 9.5% | 9.5% | 28.6% |
OP | 1-1-0-1 | 33.3% | 66.7% | 66.7% |
1勝 | 0-2-1-13 | 0.0% | 12.5% | 18.8% |
未勝利 | 0-0-0-5 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
新馬 | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
前走重賞組が【3-2-4-20】と幅を利かせています。前走OP組も含め、既に上級条件に出走していた馬が結果を残していました。
そして、2018~2022年。現在に近い時期はどうでしょうか。
前走クラス | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
G1 | 0-2-0-5 | 0.0% | 28.6% | 28.6% |
G2 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
G3 | 0-1-3-9 | 0.0% | 7.7% | 30.8% |
L | 0-0-0-2 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
OP | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
1勝 | 4-0-0-8 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
未勝利 | 0-0-0-4 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
新馬 | 1-2-2-4 | 11.1% | 33.3% | 55.6% |
なんと、前走重賞組が【0-3-3-15】と状況が一変しています。
対して1勝クラス組が【4-0-0-8】と勝ち切っていて、新馬戦組も【1-2-2-4】と高確率で馬券圏内に来ています。
近5年、同年のGⅠで好走した馬たちは…
・2022年
1着ダノンベルーガ(新馬組)
2着ジオグリフ(GⅠ組)
・2021年
1着エフフォーリア(1勝組)
3着シャフリヤール(新馬組)
・2019年
1着ダノンキングリー(1勝組)
2着アドマイヤマーズ(GⅠ組)
といった内わけです。
この傾向から、クラシックを大目標とするなら2歳時に無理して重賞を使わなくてもいいという選択肢も見えてきます。
もちろん、「このローテーションでも間に合う」という陣営の期待も含まれているでしょう。
近年は距離短縮組が猛威を振るっている
このまま近5年のデータを参考にしていきます。
その中で成績の偏りが見られるのが前走距離別成績です。
前走距離 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
1600m | 1-2-1-12 | 6.3% | 18.8% | 25.0% |
1800m | 0-2-1-6 | 0.0% | 22.2% | 33.3% |
2000m | 4-1-3-15 | 17.4% | 21.7% | 34.8% |
前走1600~2000mの範囲に集中しているのは当然として、勝利数や複勝率を見比べると前走2000m組が主流となっていることが分かります。
22年1着ダノンベルーガ (3人気)
21年1着エフフォーリア (4人気)
20年1着ダーリントンホール(3人気)
20年2着ビターエンダー (4人気)
20年3着フィリオアレグロ (2人気)
19年3着クラージュゲリエ (4人気)
18年1着オウケンムーン (6人気)
18年3着エイムアンドエンド(10人気)
現在3連勝中。馬券妙味も兼ね備えています。
この活躍の要因としては
・誤魔化しが利かない東京1800mではスタミナも重要
・クラシックを見据えて2000mを使ってきた期待馬
辺りでしょうか。スピードだけで押し切るのは難しい舞台なので、最後まで上位争いするためには総合力が求められます。クラシック本番にも繋がってきます。
タッチウッド(牡3)
T.バシュロ騎手・武幸四郎厩舎
今年も重賞で上位争いを見せた馬が多数参戦していますが、阪神芝2000mの新馬戦を勝ったばかりのタッチウッドを推奨します。
その新馬戦(稍重)。1周目の急坂を勢いよく駆け上がってハナを確保。道中はゆったりマイペースに落として上がり3ハロン34.0秒のメンバー最速でまとめて完勝。ラストは11.8-11.0-11.2秒としっかり走り切っていましたし、スタミナとスピードを兼ね備えています。
ムーア騎手が序盤から出して行って、最後まで追っていたこともポイントです。
序盤からソロッと折り合い重視で直線勝負だけという軽い内容では、馬が自分から進んで行かない=レースを覚えないなど後々に繋がらないケースもあります。
先週の東京新聞杯3着プレサージュリフトも京都金杯(GⅢ)でイーガン騎手が追って前付けしたことでガラッと良くなってきた経緯がありましたし、ホープフルS(GⅠ)を勝ったドゥラエレーデも結果的にはムーア騎手がビッシリ追った東スポ杯2歳S(GⅡ)で目覚めた可能性もあります。
ドゥラメンテ産駒は、現3歳世代でもGⅠ馬を2頭(リバティアイランド・ドゥラエレーデ)出すなど勢いがありますし、ここで新たなクラシック候補が誕生しても不思議ではありません。半兄はノースブリッジで裏付けも確かです。
稍重馬場で勝ち上がっているので、金曜の雨予報の影響が残った場合でもこなせそうなのもいいですね。
【データ班・三崎がズバッと攻略02】
出走機会がある限りは注目しておきたい!
共同通信杯(GⅢ)にはいくつかの目立ったデータがあり、その中でも狙えるチャンスがあるなら欠かさず狙いたいものがあります。
今年、管理馬を送り込む調教師の通算レース成績を見ていきます。
調教師 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
堀宣行 | 1-3-2-3 | 11.1% | 44.4% | 66.7% |
矢作芳人 | 1-1-0-4 | 16.7% | 33.3% | 33.3% |
鹿戸雄一 | 1-0-0-2 | 33.3% | 33.3% | 33.3% |
国枝栄 | 1-0-0-4 | 20.0% | 20.0% | 20.0% |
村山明 | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
尾形和幸 | 0-0-0-0 | --- | --- | --- |
小野次郎 | 0-0-0-0 | --- | --- | --- |
久保田貴士 | 0-0-0-0 | --- | --- | --- |
武市康男 | 0-0-0-0 | --- | --- | --- |
武幸四郎 | 0-0-0-0 | --- | --- | --- |
中竹和也 | 0-0-0-0 | --- | --- | --- |
西村真幸 | 0-0-0-0 | --- | --- | --- |
勝利実績がある調教師は、いずれもクラシックでも実績がある顔ぶれです。
やはり、能力のある馬を預けてもらえる、しっかり調教してレースに送り込める“厩舎力”が着実に反映されてきます。
そして、この中でもひと際目立っているのが堀調教師。
22年1着ダノンベルーガ (3人気)
20年3着フィリオアレグロ(2人気)
18年2着サトノソルタス (3人気)
15年2着ドゥラメンテ (1人気)
14年2着ベルキャニオン (3人気)
10年3着アリゼオ (1人気)
勝利を挙げたのは昨年のダノンベルーガが初めてでしたが、馬券圏内6回は既に歴代最多です。
初挑戦となったアリゼオは前年のホープフルS(OP)勝ち馬で、その後はスプリングS(GⅡ)、毎日王冠(GⅡ)を勝利。
一番の成功例はドゥラメンテでしょう。続く皐月賞(GⅠ)、日本ダービー(GⅠ)を制しています。
厩舎のエース候補をココに送り込むのが定番となっています。どのような調整過程で送り込むべきかというノウハウも構築されているのでしょう。
今年もこの先も、堀厩舎の出走機会がある限りは目が離せません。
タスティエーラ(牡3)
福永祐一騎手・堀宣行厩舎
11月27日の新馬戦で3馬身半差の快勝を決めたタスティエーラを推奨します。
掘厩舎らしくムーア騎手を乗せて臨んだ一戦。スタートを決めてしっかりポジションを取りに行き、道中は逃げ馬のほぼ真横の2番手。
残り600m付近で仕掛けられると上がり3ハロンは33秒5をマーク。ビッシリ追われて11.2-11.1-11.2と減速することなく駆け抜けました。
前半1000mが61秒3と落ち着いた流れでも勝ち時計が1分47秒2ですから、時計の出やすい馬場だったことを考慮しても、後半に見せた切れ味や持続力はかなりのモノを持っていることが分かります。
ちなみに、先輩のドゥラメンテが同コースで未勝利(14年11月8日)を勝ち上がった時が1分47秒5、上がり3ハロン33秒7です。
前走レース | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 |
---|---|---|---|---|
新馬 | 1-1-1-1 | 25.0% | 50.0% | 75.0% |
ホープフル・OP | 0-1-1-0 | 0.0% | 50.0% | 100.0% |
セントポ・1勝 | 0-1-0-0 | 0.0% | 100.0% | 100.0% |
1勝クラス | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
ジュニアC | 0-0-0-1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% |
前走レース別成績を見ても、新馬戦から直行させるパターンも定番です。
父も堀厩舎で活躍したサトノクラウンですし、初年度産駒がクラシック戦線で活躍できれば盛り上がる話題になりそうですね。

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