
【土阪神1R】今年の3位タイ!追い切りだけ走れば未勝利は突破!
local_offer競馬HOTLINE

【栗東CW】ラスト2Fの基準値
どうも、栗東の調教担当・松崎だ。
栗東トレセンのCWコースに自動計測が導入されて約1年が経過した。導入直後は、自動計測の時計を見て「速すぎるんじゃないか」と話す人間も多かったが、自動計測の導入により、媒体によってマチマチだった状況は一変。
「手動計測がいかにアテにならないか」ということまで判明したが、実は、正しい調教時計が計測されるようになっても公になっていない数値がある。それが『ラスト2Fの時計』。
栗東CWのラスト2F目というのは、直線に向いて直ぐの部分。手動では計測しにくかったのか、手動計測時代から競馬新聞にはラスト2Fの時計表記はなく、自動計測になった後も、ごく一部の新聞を除いてラスト2Fの時計は未だに掲載されていない。

レース実況でも「上がり3F」の時計は伝えられ、競馬新聞にも走破タイムと共に記載される「上がり3F」。この数値が重要視されているためか、これまでの調教欄のスペースを広げてまで2Fのタイムを追加しようとする新聞社はほとんどない。
ただ、競走馬が全力疾走できるのは400m(約2F)とも言われており、ラスト2Fの数値を知るのは、競走馬のスピードを測るには有効な数値だ。
約1年分の時計から判断すると、栗東CWのラスト2Fの基準値は「23秒5」以下。この基準値をマークし、ラスト1Fが「11秒5」以下なら時計面から調教で動いたと判断していいだろう。
【土阪神1R】今年の3位タイ!追い切りだけ走れば未勝利は突破!
12月3日(土)阪神1R 2歳未勝利
ユティタム(牡2)
川田将雅騎手・須貝尚介厩舎
11/30 栗東坂路 重 酒井学
[4F] 53.9-38.7-24.9-12.4 強め
今週の栗東調教鉄板馬は、1週前のCWで6F:84.9-66.7-50.0-35.3-22.2-11.1の好時計をマークしたユティタム。
冒頭でも触れたように栗東CWのラスト2Fの基準値は「23秒5」。2歳馬で23秒を切る時計をマークするような馬は少なく、これが22秒5未満となると片手で数えられる程しかいない。
ユティタムが1週前追い切りで叩き出したラスト2Fの時計は、今年の2歳馬の3位タイにランクイン。全体時計を見ても他を圧倒しており、かなり締まったラップを刻んでいるのが分かる。

普段は坂路が主体の須貝厩舎ではあるが、ユティタムの場合、デビュー戦時にコーナーで外に張っていたことから、コース追いでコーナーリングを鍛えたのは間違いなくプラス。今週の坂路で見せた時計も水準級で、追い切りだけ走ればまず未勝利は突破できる。