【2歳馬情報】未勝利馬では史上初

どうも、栗東の調教担当・松崎だ。

今週は、先週の栗東調教鉄板馬ペースセッティングについて触れておきたい。

1週前追い切りで叩き出したCWでのラスト1F:11秒0は、「この時期の2歳馬ではなかなか出る時計ではない」とのことで取り上げ、芝1200m戦ということで「同日に行われる小倉2歳Sとの走破時計の差にも注目したい」と締め括った。

結果は、2着馬に3馬身差をつけての快勝。勝ち時計の1分7秒9は、同日に行われた小倉2歳Sよりコンマ2秒も速かった。

これでペースセッティングは、夏の小倉の芝1200m戦で1分8秒を切った15頭目の2歳馬となったわけだが、開催最終日に同記録を達成したのは、2012年のマイネルエテルネル、クラウンレガーロ、昨年のナムラクレアに次ぐ4頭目。

前述の3頭は小倉2歳Sの勝ち馬、もしくは2着馬で、未勝利馬では史上初ということになる。

スタートで後手を踏んだデビュー戦から一転、2戦目は持ったままで逃げ切ったペースセッティング。次走でどんな走りを見せてくれるのか、中間の調教内容と共に注目していきたい。

【土中京5R】馬なりでラスト1F11秒7!先々まで楽しみな好素材!

今週の栗東調教鉄板馬は、厩舎縁の血統馬スマートジェイナ。

大久保龍厩舎に所属した母スマートレイアーは重賞4勝。秋華賞2着や香港C、香港ヴァーズでの5着など国内外のGI戦線でも好走。スマートジェイナはその初子(父ロードカナロア)で、毛色は母と同じ芦毛だ。

坂路で一杯に追われた1週前追い切りでも、4F:51.0-36.8-23.9-12.0の好時計をマーク。僚馬ハンベルジャイト(新馬)に2馬身半先着した。

最終追い切りの今週は、ジョッキーが騎乗していたとはいえ、4F:52.2-37.5-23.8-11.7 をマーク。ラスト1F:11秒7はこの日の1番時計で、これを馬なりで叩きせるのは並の2歳馬ではない証だろう。

普段は慎重なコメントしか出さない谷口助手も「お母さんと体つきも走る姿勢もよく似ています。センスを感じますし走りそうですよ」と好感触。母同様、先々まで楽しみな好素材だ。