【馬産地界隈では以前から……】シャフリヤール、たった1年で種牡馬引退の裏側
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Mr.X
どうもこんにちは、情報ルートNo.101【Mr.X】です。
夏競馬のシンクタンクはさらに情報力強化でお送りしてまいります!
最近はジョッキー絡みの話題が多かったですが、今日は馬産地からのとある『発表』にまつわる裏話を公開。
つくづく、競走馬は何が起きるか分からないものです。だからこそ競馬は時に儚く、より魅力的に映るのかもしれませんね。私はそう思います。
【馬産地界隈では以前から……】シャフリヤール、たった1年で種牡馬引退の裏側
本日未明、今年から種牡馬入りしたばかりのシャフリヤールが種牡馬引退という一報が発表された。
シンクタンクにとっても非常にゆかりの深い馬の一頭であり、日本ダービーの制覇時も、結果的にラストランとなった昨年の有馬記念の際も、節目・節目で的中馬券に貢献してくれた存在。
ただ、この馬に直接関わってきた関係者の落胆ぶりは想像を絶するものがある。

2021年の日本ダービーより
写真右がシャフリヤール
なお、種牡馬引退の原因は『受胎率があまりにも低い』ということ。実はこの話、馬産地界隈では早くからウワサになっていたという。
某厩舎関係者
馬産地の間では「ああ、あの馬のことだよね……」と言われるくらいには話題になっていたらしいし、自分もそのツテで聞いてはいたよ。
とはいえ具体数までは知らなったから本当に驚いた。確かに、この数字じゃ厳しいな。
元々、種牡馬入り直後はこのような不安は挙がっておらず、種付けシーズン序盤は順調に頭数をこなしていったと思われたが、蓋を開けてみると受胎した牝馬がほとんど現れなかったという。
最終的には74頭への種付けで、受胎が確認できたのが7頭程度とされている。ここから出産→育成→競走馬デビューと段階を踏むにあたり、無事にレースにこぎつける馬が出てくるだけでも奇跡といえるだろう。
某厩舎関係者
今回のケースはほぼ完全に“誰も悪くない不幸な出来事”と言わざるを得ない。
ただ、昔と違って今は判断が早いというか、シャフリヤールくらいの血統馬でも様子を見てもらえる猶予は無いんだなとも痛感したね。加えて今なら『保険が下りる』というのもあるのかも。
シャフリヤールの場合は、競走馬としての性質は異なる面が多かった印象はあるが全兄のアルアインも種牡馬入りしており、またディープインパクトの後継種牡馬争いはし烈な状況。
その中で受胎率に問題があり、かつ現場では「睾丸の病気を患ったという話がある」という状況では、この判断もやむを得ないといったところだろう。
過去にはアメリカで現役時にG1競走を11勝も挙げたシガーが種牡馬入り後に無精子症が判明して一頭も産駒を残せなかった事例や、
サクラバクシンオーらを輩出したもののある時から全く受胎馬が現れなくなったサクラユタカオーらの事例もあるように、これもまた競馬の側面であるということだ。
ただ、ここから奇跡的に血が繋がる可能性はまだ消えていない。
某厩舎関係者
現役時代に管理した藤原英昭調教師は「全部預かって、その血を残していきたい。それが俺の使命だと思っている」という非常に熱いコメントを残していたね。
そう、本当に数少ない産駒から、スーパーホースが産まれる可能性があるのも競馬だからね。まさに“一子相伝”を願いたいよね。
日本で代表的な“一子相伝”に近いケースといえば、メジロアサマだろう。
種牡馬入り初年度に28頭への種付けを行うも受胎なし。シンジゲートは即解散となったが、メジロ軍団の総帥・北野豊吉氏の執念により種牡馬として供用され続け、たった19頭の産駒からメジロティターンを輩出。そしてメジロティターンの産駒としてメジロマックイーンが産まれ、父子3代にわたる天皇賞制覇を果たした。
また、世界に目を向けるとたった1世代を残して奇病で亡くなったドバイミレニアムは、その産駒からドバウィが現役・種牡馬としてともに大活躍。その血を大きく広げている。
こういったロマンを追うのも競馬の醍醐味のひとつ。3年後にシャフリヤールの産駒がターフを駆けてくれることを期待したい。
【土曜福島3R】今週も乗り替わりに注目!
7月5日(土) 福島3R 3歳未勝利
サトノワーグナー(斎藤誠厩舎)
Mr.X 先週このコーナーで注目馬に挙げたデルマアポロニア(6/28函館3R)は、武豊騎手への乗り替わりで快勝。今週も『乗り替わり』の人馬に注目です。
厩舎によっては“お馴染み”のジョッキーが存在する。美浦の斎藤誠厩舎では、師の実子である斎藤新騎手や、以前までは石川裕紀人騎手が騎乗することが多かった。直近5年ではこの2人が騎乗回数の1,2位だ。
しかし今年に入ってからは石川裕騎手の騎乗が激減。その代わりに増加してきたのが横山琉騎手である。両騎手は担当エージェントが同一人物ということもあって、代役ということもあり繋がりが深まっているという。
今回注目するサトノワーグナーは新馬戦を横山琉騎手とのコンビでデビューしている。ただ、今回は戸崎騎手へと乗り替わりになるのだ。
某関係者
それだけ期待してるってのがわかるでしょ。この開催の福島はジョッキーが手薄で、今週末からはルメールも不在になる。いくら琉人でも継続騎乗で臨めるだけいいはずなんだよ。
それでも乗り替わりにする。しかもそれが戸崎さんなんだから、よっぽど良いジョッキーを当てがいたいのがわかるでしょ。
現在の福島競馬はとにかく騎手のラインナップが手薄。関東所属の上位騎手は北海道で滞在するケースが多く、その上でルメール騎手がバカンスに突入。
全国リーディング1位をひた走る戸崎騎手がその福島にいるとなれば、陣営の注目も集まるというもの。有力馬が集まるこの福島での4週間を鞍上サイドも“稼ぎどころ”と考えているのは火を見るよりも明らか。手綱を託された今回は結果が欲しいところだろう。
