【マイラーズカップ2025予想】レースの立ち位置が変わってきた?各馬の思惑に注目だ!
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久美こんにちは!チームスタリオンの久美です。
このコンテンツでは境征勝先生(元JRA調教師)と、重賞情報をお届けしていきます。
久美 春のG1シーズンは今週が谷間の週となりますが、このタイミングで東京&京都へと開催が移りますね。
境征勝 関東での話をすると、やっぱり東京開催って前々からここを狙ってきた人馬は多いんだよ。
久美 先週の当欄でも少しお話をしましたが、小回り・右回りの中山と、大箱・左回りの東京では全くもってコース形態が違いますからね。
境征勝 春の東京競馬はロングラン開催にはなるけど、待望の開催だけに開幕週から全力投球してくる馬も少なくない。もちろん重賞にも注目が必要だけど、それ以外の平場戦でも“ココ狙い”という人馬の動きには要注目だよ。
久美 重賞やG1といった注目度の高いレースはもちろんのこと、シンクタンクではレースの格に問わず、しっかりと一般条件戦に関する情報収集も行っています。そちらにもぜひご期待くださいね。
【マイラーズカップ2025予想】
レースの立ち位置に変化が?
久美 では、今回は4月27日(日)に行われるマイラーズカップ(GⅡ)を、境征勝先生と一緒に掘り下げていきます。
境征勝 いやあ、今年はなんと10頭しか特別登録を行わなかったね。
久美 以前にも10頭立てで行われた年はありましたが、18頭フルゲートになる年も少なくありませんでしたからね。それと比べると、ちょっと寂しい頭数に。
境征勝 ズバリ、この『頭数』がそのままポイントになりそうだね。現代のマイラーズCは、これからどんどんと立ち位置が変わってくるかもしれない。
以前と比べレースの立ち位置が変化?
久美 今年は重賞の開催日程が大きく変わったりもしていますし、この辺りの影響もありそうですね。では、まずは注目馬の方から見ていきましょう。

注目馬1:ジュンブロッサム
久美 1頭目はジュンブロッサムです。近2走は敗れてしまっていますが、昨秋の富士Sではソウルラッシュを下しての重賞勝利を果たしています。
境征勝 順調であれば、この後は富士Sと同じ舞台で行われる安田記念へ向かうことになるだろう。そこが大目標となると、春シーズンの始動戦としては自ずとここになりがちだよね。
久美 ここ10年でマイラーズCへ出走した馬の内、およそ3割にあたる39頭が次走に安田記念へ駒を進めているんですよね。
境征勝
本番への間隔が取れることも含めて、ここが“王道”の前哨戦と言えそうだね。
ただ、この馬の場合はさっきも話に挙がったように富士Sを勝っている。そこで一応賞金を加算しているので、ここで全力勝負をしなければいけない立場ではないってことは覚えておきたい。
久美 まだメンバー構成が不透明ですが、現状の賞金でも出走は叶いそうですからね。
境征勝 ただ、ユタカくん(武豊騎手)はまだ今年重賞を勝っていないから、ジョッキーとしては勝ちたい気持ちが強そうだけどね。

注目馬2:セオ
久美 続いて2頭目はセオ。重賞ではもう一歩の成績が続いていますが、今回のメンバーならチャンスがありそうですね。
境征勝 ちょっと厳しい言い方をすると、現状この馬は「安田記念で真っ向勝負!」って立場ではないよね。
久美 リステッドでの勝利実績はありますが、まだ重賞では好走が叶っていませんからね。更に相手が強化されるG1では苦戦を強いられる可能性が高そうです。
境征勝 だからこそ、ここはなんとかしておきたいところ。何せ今年のマイラーズCは一線級のマイラーがほとんど出てこなかったし、少頭数でのレースとなることも間違いないもの。
久美 G2でここまで相手関係が楽になることはなかなかないですもんね。
境征勝 元々マイラーズCというレースは『前哨戦仕様』の馬が好走しがちなレースではあったけど、今年は更にその傾向に拍車がかかるかもしれないな。
【マイラーズCの注目点】
『ここが勝負』の馬に注目
久美
続いてマイラーズCのレース傾向にも目を向けてみましょう。
このレースって立ち位置としては『安田記念の前哨戦』なんですが、残念ながら本番への関連性は薄目ですよね。
境征勝 さっき久美ちゃんが言っていたように、マイラーズC→安田記念というローテを組んだ馬は過去10年で39頭もいる。ただ、このローテから安田記念で馬券に絡んだ馬って、たったの6頭しかいないんだ。
久美 中でも、マイラーズCを勝った馬の成績が奮わないんですよね。
→次走安田記念の成績(過去10年)
24年③着ソウルラッシュ(2人気)
23年③着シュネルマイスター(1人気)
22年⑬着ソウルラッシュ(6人気)
21年⑩着ケイデンスコール(5人気)
20年③着インディチャンプ(2人気)
19年⑯着ダノンプレミアム(2人気)
18年⑤着サングレーザー(3人気)
17年⑧着イスラボニータ(1人気)
15年⑧着レッドアリオン(7人気)
境征勝 ちょっと調教師の気持ちになって考えてみてほしいんだけど……もし安田記念へ確実に出走できるだけの収得賞金を持っている馬を送り込むとして、マイラーズCで全力勝負する?
久美 無理をする場面ではないと言えますよね。何せ、ここで仕上げすぎて次走のG1でお釣りがなくなってしまってはもったいない。
境征勝 逆に「ここで結果を出さないとG1へ出走できない」という場合は、マイラーズCで全力勝負をしないといけない訳だ。
久美 ただ、そうなると次走の安田記念でデキ落ちしてしまう可能性が高まりますね。
境征勝 特に今年は安田記念よりも「ここで勝負!」という立ち位置の馬が多いように思えるし、そういった組に特に注目したいところだね。
久美
さて、重賞競走の最終的な結論は、直前まで情報を精査した上で【シンクタンクメンバーズ】へとご参加頂いた会員様にお届けします!
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