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【桜花賞&皐月賞2025】現時点での出走予定馬、ボーダーラインをチェック!

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【桜花賞&皐月賞2025】現時点での出走予定馬、ボーダーラインをチェック!


チューリップ賞や弥生賞といったトライアル重賞が終わり、いよいよ“本番”のG1レースが近付いてきましたね。

近年のクラシック戦線では前哨戦へと出走せず、2歳G1からの直行ローテを組むパターンも増えています。こういった余裕を持ったローテを組んでいる馬は、G1へ出走するにあたって十分な収得賞金を獲得していますが、一方で現場では、

某厩舎関係者ウチの馬はギリギリ、ボーダーラインかもしれない……。


と、他馬の動向なども気にしている陣営も存在します。ということで、今回は現時点での3歳世代における収得賞金のボーダーをチェックしておきましょう!

中には「今のままだとG1に使えないから、前哨戦でメイチの勝負をしないといけない」という立場の馬も居る訳ですから、そういった存在をしっかりと見抜くために欠かせないチェックと言えますよ。


※当記事の賞金順は、あくまでも現時点でのシンクタンク情報班調べとなります

【桜花賞2025】
出走予定馬&ボーダーライン

順位 馬名 備考
優先 クリノメイ チューリップ賞①着
優先 ウォーターガーベラ チューリップ賞②着
優先 ビップデイジー チューリップ賞③着
優先 ショウナンザナドゥ フィリーズR①着
優先 チェルビアット フィリーズR②着
優先 ボンヌソワレ フィリーズR③着
優先 アネモネS①着
優先 アネモネS②着
9 アルマヴェローチェ 3850万円
10 エンブロイダリー 2400万円
11 エリカエクスプレス 1900万円
11 ランフォーヴァウ 1900万円
13 ヴーレヴー 1700万円
14 ダンツエラン 1600万円
14 ブラウンラチェット 1600万円
16 マピュース 1250万円
17 ナムラクララ 1200万円
18 リンクスティップ 800万円
19 ティラトーレ 750万円



あれ?


と思われた方もいらっしゃるかもしれません。ここで表記している各馬の収得賞金額は、JRAが発表しているものとは少々異なりますからね。


これには理由があります。今年から3歳春に行われるG1レースでは『出走馬決定賞金(=出走順を決める要素となる収得賞金)』の計算方法に変更が出ているんです。

簡単に言うと『新馬、未勝利戦、ダート戦で加算した収得賞金は計算に入らない』というルールへと変わっています。以前はダート路線で賞金を加算してきた馬が皐月賞や日本ダービーにも出走可能だったのですが、今年からはそういったローテを組むことが不可能になったということ。

例えば、関西にミリアッドラヴという牝馬が居ます。ダートで新馬戦を勝ち、その後は地方でエーデルワイス賞→全日本2歳優駿を連勝。その後はサウジアラビアへ遠征して敗れてしまいましたが、現在の収得賞金は3500万円となります。

この金額だけを考えると桜花賞やオークスに駒を進められる可能性が高いのですが、ダート戦が計算対象に入らない現在のルールですと、桜花賞におけるミリアッドラヴの出走馬決定賞金は0円となるのです。

そのため、今年からはクラシックへ駒を進めたい意向がある場合は「ダート馬かもしれないけど、芝のレースにこだわわらなければいけない」という流れになりがちだったということ。裏を返すと、もしかしたらこれからダートの新星が登場する可能性があるかもしれませんね!

【皐月賞2025】
出走予定馬&ボーダーライン

順位 馬名 備考
優先 ファウストラーゼン 弥生賞①着
優先 ヴィンセンシオ 弥生賞②着
優先 アロヒアリイ 弥生賞③着
優先 スプリングS①着
優先 スプリングS②着
優先 スプリングS③着
優先 若葉S①着
優先 若葉S②着
9 クロワデュノール 5400万円
10 マスカレードボール 2850万円
11 サトノシャイニング 2700万円
12 エリキング 2200万円
13 ニシノエージェント 2050万円
14 ジョバンニ 2000万円
15 ミュージアムマイル 1900万円
16 サトノカルナバル 1600万円
16 マジックサンズ 1600万円
18 ドラゴンブースト 1550万円
19 カラマティアノス 1300万円
20 ジュタ 1200万円


牡馬はまだトライアルが2つ残っておりまして、そこで優先出走権5枠を争う戦いとなります。

ここで収得賞金上位の馬が権利を獲得するとなると、その分だけ下位の馬に門戸が開かれます。ただ、今年のメンバーで言うと、これに該当するのは若葉Sに出走するジョバンニぐらい。

中間に軽度の骨折をしているエリキングマジックサンズが順調に進むかどうか、サトノカルナバルが皐月賞に出走するかどうか辺りでまた変動がありそうですが、現時点の賞金ボーダーラインから大きく動く可能性は低そうに思えますね。


さて……これらの順位を見て改めて確認したいのが、トライアルレースに出走する各馬の“本気度”です。

ある程度桜花賞や皐月賞への出走が“当確”という立場ですと、トライアルで無理に力を振り絞る必要がないと言えます。もちろんレースに出走する以上は勝利を求めて走るものですが、本番で余力を残せないようでしたら仕方がないですからね。

一方、現状G1出走が可能な収得賞金を得られていない立場の馬にとって、トライアルレースは非常に重要なタイミングとなります。大舞台へ駒を進めるためにはなんとしても好結果を出すしかありませんからね。

各陣営の思惑をしっかりと把握した上で、トライアル、そしてG1レースを楽しんでいきましょう!

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